協業事例

スポーツヘルスケアOneデイアンバサダーインタビューVol.2

 スポーツヘルスケアOneデイのアンバサダーに就任頂いた八王子みなみ野心臓リハビリテーションクリニック 院長の二階堂暁先生に、ヘルスケア領域における大手企業や行政機関と連携する重要性や、異業種とのコラボレーションのアイデアなどをお聞きしました。

〈プロフィール〉

二階堂 暁 氏

医療法人社団健心会 八王子みなみ野心臓リハビリテーションクリニック 理事/院長

Q: 二階堂先生の専門領域等についてお聞かせください。

A:専門領域は循環器内科領域で、特に心臓リハビリテーションを専門にしています。

活動の中には、循環器学会や心臓リハビリテーション学会などで演題を発表したり、また、演者としてセミナーを行ったりしています。企業さんからのお声がけも多く、製薬メーカー主催のセミナーなどで講演することも多いですね。 特に心臓リハビリの関係では、これからこの領域でやっていこうという人たちが増えてきていることもあり、運営手法や具体事例などを求められることが多いので、そういう人たち向けのセミナーみたいなものは、精力的にやっています。

Q: 今回、 アンバサダーを引き受けた理由をお聞かせください。

A:このスポーツヘルスケアのイベントは高密度で濃い内容のイベントだと感じています。私自身も時々感じることがあるのですが、やはり小規模組織の運営者は、大手企業や行政機関とつながる機会が少なく、自身のリソースだけでは影響力に限界があるのではないかと思います。そういった課題を解決できるのがこのイベントで、様々な業種業界の方が出会い、自身の強みを持ち寄ることで、何か新しいイノベーションが起こるきっかけになればいいと考えています。

Q: そういった考えは実体験からくるものなのでしょうか?

A:自身を振り返ってもそうなのですが、セミナーや学会で情報発信は出来るのである程度周知されてきているという実感はあるのですが、そこから次のステップというのがなかなか難しいと感じています。

小さな組織でやっていると、大きな病院みたいに大きく買ったり売ったりというものがあまりないので、例えば企業さんとかと何かやり取りをするっていうときにすごく弱いですよね。その辺りはちょっと口惜しい思いはあります。

大きなものと大きなものがくっついて動くとインパクトも大きいし、社会的な影響力も大きいと思うのですが、我々だとそこが少しやりにくいというところに何かジレンマがあります。そういった事と同じで、おそらくヘルスケア領域で活動されている人たちの中には、例えばデバイス開発でもいいし、システム開発でもいいし、まだ知名度もそんなに高くなくて、プロジェクトとしての規模も小さいけれど、絶対いいことになるはずだと思ってやってる人っていうのがおそらくたくさんいると思うんです。。

そういった熱量高い方たちが、出会える場としてこのイベントが活用されてほしいと願っています。

Q: お互いの強みがマッチすることで、大きく前進する例をたくさん見てきています。

A:違う領域の人たちがタッグを組むことで、急にその魅力が倍増したり、発信力が倍増したりすることがあり得るのではないかと感じています。それに気づいたのはこのイベントで、このイベントの特徴は、企業のシーズをしっかりと把握し、そこにマッチする人をしっかりと繋ぐという所だと思います。他のイベントでは、あまり深く話をすることがないので結局深まらないみたいなことが多いのですが、このイベントでは事務局がしっかりマッチングして併せてくれるので、次に繋がる会話がもてることが意味があると思います。

Q: 最後にこのイベントに期待することをお聞かせください。

A:ヘルスケア自体が今の日本で根づいていないと感じています。いわゆる健康に対する優先順位が低いので、予防という観点があまり重要視されていない。もっと健康志向のレベルが一段2段上がるような社会にしていかないといけないんだろうなと思っています。

そういう意味で行くと、ほんとに多面的なアプローチが必要になってきて、様々な立場の領域の人たちが各々の強みを活かし、新しいアイデアでヘルスケアの意識変革をしていかなければいけないと思います。 このイベントで、小さな単位から初めて、成功事例を共有していき、ゆくゆくはそのサービスが大きく成熟するようなものになる、その一番初めのきっかけとしてこのイベントが存在して欲しいと思います。

Q: ありがとうございました。

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